観自在王院跡は、毛越寺境内附鎮守社跡の一部として国の特別史跡に指定され、庭園は旧観自在王院庭園として国の名勝に指定されています。平安時代末期の庭園は日本最古の庭園書『作庭記』の作法に沿っているとされ、その歴史的・文化的価値が高く評価されています。
観自在王院跡はかつて繁栄の中心地でしたが、1189年以降は荒廃し、その地は水田として利用されていました。しかし、1973年から1976年にかけての発掘・復元作業により、平安時代末期の美しい庭園が再び蘇りました。その再生の物語は、この地域の歴史と文化を伝える貴重な一面となっています。